微妙ですが、まぁなんとか

みなさま、お元気ですか?

著作権侵害その3

 前回の返事を出した後担当者からはしばらく音沙汰なしだったので、もうそれっきりかと思いこちらも粛々といろいろ準備をしていたのですが、また返事が来ました。さすがに今度はワタクシの怒りも通じたらしく、この度は失礼な提案をいたしまして、大変失礼いたしました、ってちょっとふざけているのかっていうはじまりでしたが、ともかく守秘義務を課すような条項の無い合意書を作成するのでよろしく、って内容でした。刑事事件にするからな、とまで言われると、さすがに考えるところがあったようです。なので、さらに合意書に盛り込む内容として、①無断使用された写真について、誌面に撮影者のクレジットを追加し、撮影者/著作権者を明らかにするとともに、無断使用についての謝罪を併記する事、②今後、著作権侵害について、御社でどのような対策を講じるか、その具体的内容を明記する事を求めました。当初は誌面への謝罪文まではいいかな、と思っていたのですが、なんだかなめてかかられているような気がして、そっちがそういう態度ならね、という感じでもあります。

 もらったメールを時系列に読み返してみると、ワタクシのことをどうもお金欲しさにイチャモンつけているぐらいに考えていたのではなかったかと思えます。それに、もしかしたら著作権の侵害行為が刑事罰のあるれっきとした犯罪行為ってことを理解していなかったのかもしれません。軽く考えていたんでしょうねぇ。じゃなきゃ、あんな上から目線で怖いもの知らずなメールを出せるはずがないもの。

 法学部出身者の全員がそうであるとは思いませんが、訴訟システムの理解があると、裁判のハードルが低いのではないかなと想像してます。大学の時のクラスメートも交通事故の時に、もめるのですぱっと訴訟にする、みたいな話をしていましたし。それに法律を学んだものの純粋な興味として、著作権侵害の刑事手続や訴訟がどのように進むのか、ちょっと見たい気もしますし。

 そういえば以前のメールに、支払いは銀行に振り込むので本人確認のために写真入りの身分証明書のコピーを送れ、みたいなことが書いてあったので、本人確認の必要があるなら、当方事務所までお金持ってきてね、とも書き添えておきました。社長に、事務所に呼び出すなんて、ヤクザかよ、ってつっこまれちゃいましたが、相手はそういうことにビビるようなセンスは持ち合わせていないと思いますけどね。そういう感覚があれば、ここまで話をこじれさせないでしょ。

 まぁ、そういったわけで、失礼で失礼しましたってことで。